しぐら坂連山(234m 226m 237m) - 富加と関にまたがる巨岩・奇岩と展望の里山をゆく -

 富加と関にまたがる低連山を暑くならぬうちに歩きます。
近年、富加の大平賀からしぐら坂トンネルを経て最西の三角点がある峰、黒屋山まで道がよく整備されたと仄聞した。長良川鉄道富加駅を出発地とし前方に梨割山そしてしぐら坂連山を遠望、県道364線を北上し津保川をわたり大平賀にはいる。背の汗を覚えベストを脱ぎ、道傍らに咲く白いコブシや畑の草花の世話に余念がないおばあさんの姿に春本番を感じた。
 『夢窓國師・・・東香寺』の石柱から集落へ急坂を上がり古禅刹・東香寺へまずご挨拶するが陽も中天にかかり早々に辞す。裏の老梅山の巨岩が登高意欲を抱かせる。入山口には三台の車が停まっていた。新緑の林から岩肌の地道を登る。
さっそく巨石の洗礼を受け八畳岩なる岩盤に出た。眺めは素晴らしく、恵那山から御岳、乗鞍、北アルプスへと望めるとの案内板も掛かるが春霞みと生憎の黄砂で彼方はぼんやりと、それでも東濃の山々は一望です。次に烏帽子岩、展望岩とつづきしかも道すじにはヒカゲツジが今を盛りにとばかり咲きほこっていた。老梅山でひと休止し展望を肴に中食とする。
 鉄塔の南北に巡視路が走っているが難儀しそうです。プラ階段を上り低木が茂った平地が青ノ木城趾とのこと、南側に赤布が垂れた上がり(下り)道があるが・・・。鎧岩、大岩とつづく間に女人の姿を浮きぼらした石仏がシダの草間にちょこんと鎮座していた。「下志津野村講中」との彫りし文言あり。
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しぐらとは、椎倉のことかな? 富加町

1老梅山(右)と椎倉山
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老梅山から椎倉山の間に多々見られます

2ヒカゲツツジ
< 交通アクセス >
電車(往・復)名鉄岩倉 ←→(50分)JR美濃太田670円
電車(往)長鉄 美濃太田AM09:56 →(10分)富加
(返)関下有知PM16:16 →(30分)美濃太田
310円
560円
<コ−スタイム > 歩行時間:5時間
shose長鉄・富加駅→(3.5Km 55分)大平賀東香寺→(20分)八畳岩→(25分)老梅山(234m)→(20分)青ノ木城趾(233m)→(20分)石仏→(15分)椎倉山(226m)→(15分)旧林道→(20分)三体の石仏→(30分)黒屋山(237.5m)→(20分)鉄塔→(15分)巡視路柵→(25分)関テクノハイランド交差点→(20分)長鉄・関下有知駅

yubi老梅山東香寺
正和4年(1315年)、土岐氏の嫡男であった土岐頼遠が夢窓疎石(国師)を開山として招き臨済宗南禅寺派の寺院として建立したと伝わる。本尊は釈迦如来。(ウィキペディアより)

- しぐら坂連山の 老梅山・椎倉山・黒屋山をゆく -
マイカー登山なら折り返すところですが、(※この先へ入りこまないようにか丸太が横たえり)さらに尾根を立ち木のなか急降下気味に下る。地形図で南の黒屋へ折れ下る破線上で白テープの残滓が小枝から垂れていた。けれど道は判読し難しゆえ送電線が走る北の子尾根を下る。鉄塔が見えた。その伐採地から刈られた木材の間を抜けて巡視路に降りた。あたりはフェンスがめぐらされいたが、キノコ等組合のものらしい。二つ目のフェンスを外し車道に出る。頭上を東海環状自動車道が通っています。
 関テクノハイランド前の交差点を右折し長鉄・関下有知駅へ田園のなか向かう。関有知高校前の駅から満開のコブシを前にしぐら坂連山が見送りを返していた。
 岩からの眺めは高度感を抱かせるが眼下のゴルフ場がナントモ目障りこの上なし。行程半ばの椎倉山は何の変哲もないピークで山名板が掛けられてなかりせば通り過ぎてしまいそう。近くに水溜り場があるのが興があるといえば言えなくもない。
 尾根を下れば林道に降りた。もう利用しなくなった林道下をトンネルが通っている。かの志津野村とは旧林道北のこと。簡易舗装された旧林道を200mばかり下り折り返しから再び山へ入る。小枝に小さな木板が掛る。掘割り道を尾根鞍部へと上がる。
木漏れ日を受けた三体の石仏が誰ともなく佇んでいた。 十数年前に訪れたときと同じ様でした。
 ここまでで3パーティーとすれちがい、ここから今までの穏やかな道とは変わりちょっと剣呑な尾根筋の登りがつづく。相変わらず赤い布が随所に巻かれ道が安全なことは言うまでもないが。ラストの峰、黒屋山には三等三角点が埋められていた。
富加町大平賀 東香寺老梅山展望

- 3月30日 /2024年
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