'24 如来ヶ岳(276.0m) - 早春近し、約千百年前大伽藍があったという伝説の山を歴訪 -

 岐阜市北端の山県市と接する一角に立つ如来ヶ岳に登るのは三度目です。某案内書に誘われるまま初めて登った八幡神社からの道は小枝をかきわけ稜線に上がった。下山は鉄塔へあがるいい道を知り麓の石鳥居のある祠への参道道が入山口と知った。
 岐阜バス停粟野で降車し鳥羽川をわたり電波塔が建つ眉山を左にし西へ歩く。粟野済法寺前を左へ山裾を進むと竹林に入山口をみる。標識はなし。下山口を確認しさらに車道沿いを西へ進む。某社資材置場を過ぎた竹林の開きに赤布が垂れていた。昔の記憶が思い出され中へとはいる。鉄塔が現れ巡視路板が右の坂道を指しています。これをたどれば稜線の鉄塔へ難なく上がれますが、今回は直登する尾根道をたどります。下草と低木のなか密やかに続いています。左に山麓の生コン会社が削岩した崩れ岩肌が二ヶ所ありますから寄らないように!。次第に頭が明るくなり山頂近しの登りに勇やどうやら先客がいる様子です。
 一等三角点まわりの狭い平地に男女五人の初老一行が楽しげに語らっていた。低い木々に囲まれた山頂からはそこそこの展望で南の百々ヶ峰から金華山と岐阜城もしっかり拝めた。わずかですがアセビの白いつぼが早春の山を飾っていた。先客に写真をと頼まれ山名板が貼られた桧の大木を背にシャッターをきった。そして上がってこられた道を楽しげに下り去っていった。曇天の中冷たい強飯をほおばり魔法瓶の熱いお茶を口に含む。お腹もくちたしこちらも腰を上げる。
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粟野西より伝説が残る里山

1如来ヶ岳
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中野峠より岐阜市街の山々

2畜産センター公園
< 交通アクセス >
電車(往復)名鉄岩倉駅 ←→(60分)新岐阜駅680円
バス名鉄岐阜駅 →(25分)粟野
戸羽川 →(22分)名鉄岐阜駅
500円
340円
<コ−スタイム > 歩行時間:4時間35分
shose粟野バス停→(15分)済法寺→(20分)入山口→(10分)巡視路分岐→(60分)山頂(276.1m)→(15分)鉄塔→(25分)下山→(15分)畜産センター公園北→(35分)中野峠(178m)→(30分)ビジターセンター→(4.4km 50分)戸羽川バス停

yubi今から約千百年前、如来ヶ岳山上に六堂伽藍が建ち保元年間に麓に移転。伝説によれば寺からの観音の光が遠く伊勢の海を照らし魚群が逃げてしまい、漁師らが光源を探し当て寺の移転を頼みに来たと云う。(続ぎふ百山より/平成5年刊

-如来ヶ岳への直登と見晴らし尾根を下る-
戻りは椿の階段道を下りヴィジターセンターに午後四時過ぎに帰った。冬期の閉園は五時です。バス通りまで眉山南の東海自然歩道を経由し、この道を武田耕雲斎率いる水戸天狗党の一群が通ったとも、ちょうど五時にバス停戸羽川に着く。スウェーター掛けでも歩ける暖かい早春まじかなワンデイハイクでした。

2011年12月 如来ヶ岳から源太峰
 落ち葉が積もる急坂を下り二手に分ける道を南へ下る。東の道は扇町の高木墓地ヘ通ずる巡視路です。案内板あり。古代の済法寺跡(900年代醍醐天皇時に建立後、以後無住となり保元のころ今の地に移転)への踏み跡を後にこの道最良な見晴らしに出る。
美濃の天王山から岐阜市郊外の山々、大垣方面まで見渡せ晴れていれば美濃の誕生山の彼方に御嶽が望めるやかも。鉄塔右下の巡視路を下ると午前上がってきた鉄塔に、以降尾根道を落ち葉に足をすべらせつつ木々のなかをどんどん下る。くすんだ小さな祠と石鳥居をくぐれば参道の石道となり里に降りる。
 まだ日が高いので隣りの岐阜市畜産センター公園へむかいます。北駐車場から入り、週末でもあり家族連れがわんさか憩っているなかを松尾ケ池から遊歩道を上がる。北展望台から右回りに公園最高地の中野峠へと登る。南の展望が優れています。

- 2月17日 /2024年
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