|
国道156号線美濃市街をぬけゆくてに小高い山を見る。美濃の玄関山として南の天王山、誕生山は有名ですが、こちらはあまり耳にしなかった。三角点もなく地図にも記載されず。近年道の整備によりよく登られるようになったと耳にする。 入山には長良川鉄道・湯の洞温泉駅が良い。電車を降りるとサクラの大木が迎えてくれ前方に湯之洞山が朝の日を受け輝いていた。立花橋を渡り長良川対岸沿いに歩く。近代化産業遺産(平成19年度)に登録された長良川水力発電所の赤いレンガ建物を左にみて、東海北陸道橋桁と鉄道の交差する下の鹿苑寺地蔵堂案内板から入る。階段状の山道は旧郡上街道の一部でもあり乗越しの寺には地蔵菩薩が収められた六角堂が建っている。『高山』へはここが入山口となる。 以降山頂までの尾根続きの登山道には随所に案内板が掛けられています。東海北陸道トンネル上の三角点をすぎ登った小さなピークでお昼の音楽が流れてきた。鞍部の鉄塔下に出て『高山』を仰ぐ。東に目を転ずると洲原へ続く送電線と平成山の山並みが美しい。左は湯之洞から上がる道、右は洲原へ下る巡視路とが交わる。 北へまわりながら下り細い尾根を渡り広葉樹の樹林をくぐってゆくが、このあたりは紅葉の時期もあってヤマツツジの鮮やかな紅色に目を奪われる。尾根は西に折れいささか急勾配に倦む。母野洞との分岐からいよいよ勾配はきつくなり尾根細く岩に手を掛けながら足も遅くなる。ロープが垂れるヶ所も多々あり、落葉に足を取られること幾度。胸の動悸と相談しながらゆっくりと登り詰める。
|