三ヶ根山 -三河湾を一望し、旧跡の観音詣でするJR推薦ハイキング-

 愛知三河の山々が三河湾にくだる手前に隆起する山が三ヶ根山です。山頂には奈良時代に開山した三ヶ根観音があり、その頂から三河湾や渥美半島そして伊勢の海までも見渡せれる。近年では南の幡豆町の中腹にある「かんぽの宿」への日帰り温泉浴目当てのドライバーでにぎにぎしいとの評判。そんな観光の山となった三ヶ根山をはじめて登ります。
北の幸田町大沢集落から旧参道がありますが、幸田町と接する蒲郡市との境界尾根に登山道があると仄聞し、JR東海道線三ヶ根駅から訪れることにする。三ヶ根駅西口に降り車道を左へ、四辻を右へとります。(県道322)そのまえに近くのコンビニで食料を買う。山へむかう坂の県道を直進し、某ホテルの大きな看板をすぎた山際に「三ヶ根山登山道」の小さな手造り標識が立っています。
 人一人分歩く巾の山道ですが、よく歩かれているおかげもあってわかり易い山道です。雑木のなかの道ですので春遅くでも汗をかかなくても登れます。歩き始めて十五分ほどで木々が切れた東の展望が開けた草地に上がります。北に目を凝らしてみると何と御嶽山が白い顔をのぞかせているではないか。今日は風が強くフリースのベストのうえにまたフリースの上着を着ている。その強い風が幸いしたのだろう。思いもしなかったのでこれはうれしかった。
 山頂へ早やる気持を抑えつつゆるやかな尾根を進み、コンクリート基礎むきだしのロープゥエイ跡地まで上がれば山頂をまわる車道へはわずかの歩みです。途中、「三角点へ」との標識をみて立ち寄るが見あたらず、あたりはかっての展望台が朽ちたまま雑木に囲まれていた。車道に出て北東を見やると大パノラマ光景が飛び込んできた。
三ヶ根山
JR三ヶ根駅





JR三ヶ根駅西口まえ
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-三ヶ根山スカイラインを横切る参道- 

2三ヶ根観音へ
白鳥テホヘの館
1快適な市町境界尾根
山頂
4無線塔が立つ最高地
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-御嶽山へ125km- 

3展望地より
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-三ヶ根山ハイキングコースより- 

6深溝からの三ヶ根山
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-右は一ノ瀬道- 

5大沢参道より分岐、左へ
 一昨年同じ時期に訪れた宮路山から五井山、そして無線塔が建つ遠望峰山の遥か遠くに南アルプスの先鋒が幾つか望め、むろん御嶽山の銀嶺も陽光に輝いていた。まさに僥倖だ。
 三ヶ根観音へは車道を通らず地道を進み、また車道に上がったところから階段が下りています。右の車ガードの切れ目に大沢からの参道が上がっています。ここ三ヶ根観音には前の大戦にゆかりある鎮魂碑や墓標が数多く建てられている。少し車道を歩き以前あった回転展望台の後地まで来ると眼下に広がる三河湾が一望できます。三ヶ根山の最高地は無線塔が建つ高台です。名鉄西幡豆駅へのハイク道が車道とわかれていますが高台へはその分かれしなから登ります。鉄骨の階段が目印。この高台からだと陽に反射する伊勢湾をも遠望できますし、また風も避けることができ恰好な休憩地でした。
 帰りは三ヶ根観音までもどり、忘れていたお参りをすませ(お賽銭を投げ)大沢参道へ下ります。わずかな石畳をすぎると二手に道が分かれています。左の谷沿いの道をとります。(右は一ノ瀬から三ケ根駅へ)こちらは幸田町が整備したハイク道です。小さな谷川の水音に急かされるように急坂をずんずんと下り木橋を渡れば深溝の田に出ます。「幸田町・三ヶ根山ハイキングコース」の立派な道標がありました。
 こちらから眺める三ヶ根山は南から眺める喧騒の山と違い山里の風景に溶け込んだお山と見てとれた。そんな面持ちに浸りつつ寒い午後のなか駅まで急いだ。
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カメラ←クリック 最高地から
三ヶ根観音車道からみる展望は
御嶽パノラマ」にてどうぞ!

< 交通アクセス >(往復共)
電車名鉄岩倉駅←→名鉄名古屋駅 運賃:340円
JR名古屋駅←→JR三ヶ根駅  運賃:880円
< コ−スタイム > 歩行時間:3時間
shoesJR三ヶ根山駅→(20分)市境界尾根登山口→(50分)ロープウェイ跡地→(10分)三ヶ根観音→(15分)展望地・旧回転展望台跡地(325m)
最高点より下山→(15分)大沢参道との分岐→(35分)深溝から登山口→(35分)JR三ヶ根山駅
三ヶ根観音
-三ヶ根観音・奈良時代に開基-

- 1,10/2011
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