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正午遅くすぎ浅間山(せんげさん)から下山して苗木城があった城山へむかう。苗木バス停より案内板にみちびかれ町道を南下。かっての大手門通りです。 途中、戦国から明治まで続く遠山家の近代の屋敷跡の門から中をのぞく。無住寺の天龍山永壽寺(えいじゅじ)を通り駐車場より石畳の坂道を進み足軽屋敷跡から苗木城跡を見上げる。お城といっても館のような構えと想像する。風吹門から入り大門まえの広地の木腰掛けで遅い中食。平日とはいえ人出もなかなかで、おにぎりをほおばるのがちと気恥ずかしいほどだ。 坂下門、本丸口門と上がり武器蔵で広々した展望を得る。木曽川を眼下に屏風山、笠置山、二ツ森山、高峰山と東濃の山々が幾つも視差できる。天然の石を土台に組まれた石垣の上に建つ本丸跡に建てられた展望台に上がれば、呆れんばかりな見晴らしが待っている。恵那山が前山の後ろに銭湯の壁画のごとくデーンと対座している。右に焼山、根ノ上高原と連なり、左には神坂峠、富士見台、そして中央アルプス南駒ヶ岳(?)が残雪を光らせていた。 本丸南下の花崗岩質の巨石、馬洗岩(※城攻めのさい、水が豊富にあることを敵方に知らせんがため、この岩の上で白いコメでもって馬を洗ったという故事)を廻り千石井戸より右回りに天守を取り囲む階段状の平地をめぐり大門へと戻る。山城好きに人気があるのはむべなるかな。
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