松尾寺山(松尾山) - 山頂の寺跡を参詣するハイキングコースをゆく -

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- 霊仙山 -

1松尾山稜線から
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- 往時は八つの院があったとか、本堂は四百年前兵火によって焼失 -

2松尾寺本堂跡


電車
< 交通アクセス >
(往復)JR名古屋駅 ←→ 醒ヶ井駅
運 賃
1340円

  <コ−スタイム > 歩行時間:4時間25分
shoseJR醒ヶ井駅→(70分)西坂地蔵堂登山口→(40分)咲地蔵→(20分)大日如来・一本杉→(20分)山頂(三等 503.6m)→(15分)松尾寺本堂跡→(15分)六地蔵→(15分)一本杉→(20分)一丁・登山口→(10分)坂口橋→(40分)J醒ヶ井駅(醒井宿散策含め)
 旧中山道六十一番目の宿場、醒井宿(さめがいしゅく)は、昔から交通の要所としてかつ豊富な湧き水が流れていたことで旅人の往来に適していたと云う。宿背後の松尾寺山に近江西国観音霊場のひとつ松尾寺があった、が現在は本堂の礎石や遺物が残るだけです。冬本番前に琵琶湖や霊仙山を望むハイキングコースを歩いてみた。
 JR醒ヶ井駅で下車し、まったく雪のない伊吹山に迎えられる。国道21号線を歩き河南中学校口で左折。校門まえの道は米原を起点とし醒井宿へむかう北陸自然歩道です。町中をしばし進み用水路より川沿いに名神高速道をくぐる。米原工業団地を左右にし西坂集落にはいり最奥の地蔵堂につきあたる。(※地蔵堂に出るまで集落の狭い路地を右往左往、集落入口にハイキングコース案内板があるとのこと。
 お堂からいきなり尾根に取り付く。柔らかな落葉に足を取られつつ鉄塔でひと休止。石道標とコース案内板を確かめ落葉に敷きしめられた踏み跡を上がってゆくと、岩祠の石仏、咲地蔵(えみのじぞう)がある琵琶湖を見渡す展望場に出る。説明板によれば、西坂参詣道では地蔵堂がニ丁、咲地蔵が九丁、このさき十三丁で山頂下の蔵王権現へと参拝者への歩く目安としてつづいています。
道は尾根から雑木の中としだいに穏やかな参道道と変わり坂道を上がったところ一本杉の巨木が立ち、傍らに大日如来の石仏が安置されています。(下動画)
 ゆっくり腰をおろしたいところですが昼をすぎたこともあり松尾寺山頂へ稜線を歩く。南に霊仙を望み広い道をゆく。鉄塔でさらに霊仙山を大きく望めずっと前に登った記憶を思い起こす。次に数本の大木に囲われた小さな石塔がある。信長の延暦寺焼打ちの際その難が及ぶのをおそれここに寺宝物等を埋め、蔵王権現の祠をたて逃れたという。

- 松尾寺跡参詣ハイキングコース ・西坂から坂口へ - 

lwalk林道に降りたところが一丁で、坂口集落です。丹生川にかかる坂口橋を渡ったところに大きなハイキング案内板が立っている。本堂跡の奥にたつ九重石塔を見てくるのを全く失念していた!大馬鹿でした。列車の時間まで少々あったので醒井宿を早足でまわる。西行水、地蔵川、国の天然記念物である了徳寺のオハツキイチョウを見上げ急いで駅へ走る。予定の列車に飛び乗り慌ただしく冬の宿場を離れた。
まばらに立木が生えた山頂は広い平地で、落葉に埋もれんばかりに三等三角点が顔を出し、そのさきに弘法大師が寺参詣のとき昼食をとられた琵琶湖をのぞむ見晴らし場が、大師伝説がのこる夫婦杉は今は名ばかりの杉の大木でした。
 松尾寺跡へは送電線をくぐり茫洋とした急坂を下る。印テープに注意。瞑想場でもあったかのような岩敷きを通り本堂跡におりる。霊仙をまえに今は礎石のみが残り立て説明板が設置されています。何となくゾクッとした思いにかられ早々に石階段を下ったのが後の祭り、大事なものを見落としていた。
 帰りは醒井養鱒(そん)場への道をとらず東の下丹生への道を下ります。ハッキリした道は「松尾寺むべ街道・ハイキングコース」としればうなずかれよう。埋もれた石の一本橋を渡り緑の回廊を下ってゆき六地蔵からは西坂参詣道と同じく丁目を刻んだ石柱を数えながらどんどん下る。大きな一本杉から道は北へ折れる。

- 12月24日/ 2019年
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