-99/12/07-
2000年のカウントダウンまで3週間余りになりました。
snowmanThe Y2k にやっきになっているアメリカと違い、ぼくらは何と楽天的かと思います。 けれど、阪神大震災を経験したぼくらには、1日やそこらライフラインが停止したぐらいで騒ぐ気持ちがわかりません。 もっとも軍事、防衛問題だけは庶民には何とも対処できません。専門関係者の最大限の注意を喚起したいところです。

yama東海地方の展望の良い里山を歩くのも、今月で25山を数えるまでになりました。
若いときに登った山を今年歩いてみて、変貌した山や昔のままの山道を懐かしく思うにつけ、たかだか20数年なぞあっという間に過ぎてしまった感があります。
高校1年に学校登山で、夜間の伊吹山に登ったのが始めてかと記憶している。 社会に出て、一人で夏の八ヶ岳に登って、危うく遭難(?)しそうになったことを思い出すと、いまだに運がよかったなんて安堵しています。
山歩きに幸運かどうかなどと決めるのは不遜のそしりを受けかねないかもしれません。
それもあって、ぼくは他人には山歩きの面白さなどを吹聴することをなるべく控えています。
里山を歩いていると、山村で暮らしている老人や林業にたずさわっているひと、また林道を拡張、修復工事しているところにしょっちゅう出っくわします。 ごくろうさま、なんて声かけられることもしばしばありました。 こちらは遊びのつもりで登っているので、少々気恥ずかしくなる想いです。 また、登り口がわからず、地元の人に尋ねても、そんな山なぞ聞いたことないと言われてしまうことなどもありました。 ぼくは中部地方に生まれて、20代の初めから山歩きを始めていますが、他府県の山はあまり経験がありません。(北海道の大雪山、阿寒岳は例外ですが。) 鈴鹿の代表的な山々は歩いていますが、それ以降の関西の山はまったく機会がありませんでした。HPをつうじて全国の山好きなかたの記録をのぞかせてもらっているだけです。 あまり旅行好きでないぼくとしては、当分東海の山々をたずねるだけで満足していくつもりです。 cupWEB PAGEを作るきっかけが、ただ自分の山歩きの記録をかねたアルバムを残しておきたかったとは前に書きました。


-99/10/16-

やっと秋がきました。
1年でいちばんすごしやすく、低山歩きにもっとも適した時期です。
御岳が白く化粧するのはもうすこしです。



最近、数値地図なるものを購入しました。 カー・ナビゲーションを使ってみえるかたはご存知でしょう。
これは、国土地理院発行の2万五千分の1地形図をもとに、50m、250mメッシュにしきって、標高別にデーター分けしたソフトです。
この数値地図をもとに、鳥瞰図や俯瞰図を表示するアプリケーションを使えば、3Dライクな風景画が作成できるのです。
NIFTY SERVE「山と展望と地図のフォーラム」(FYAMAP)が発信地だと思いますが、フリーソフトの「カシミール3D」「数値地図ビューア」などをつかって、素人でも驚くような面白い展望図を見られ、かつデーターとして他の人にも紹介できるのです。
熟達者になると、迫力ある山岳3D風景が、あたかもその場所で、その時間で、その天候までも設定し、作成できるというのです
そして、それをまるで自分が鳥になってながめているかのような動きある作品までもつくれるのです。
これもハードウェアの日進月歩の為せる業でしょう。
ペンティアムクラスのCPUなら充分、そのわざを鑑賞できます。
是非、山好きな諸兄、試してください。
代表的なソフト、「カシミール3D」の作者、DAN杉本さんのページを、まずは御覧あれ。
アドレスは、
http://www.kt.rim.or.jp/~sugi/

尚、数値地図の詳細を知りたい向きのかたは、「山と自然の旅」のページを御覧ください。
アドレスは、
http://www.yamatabi.com/

また、「山と展望と地図のフォーラム」が編集した解説書が発売されています。
書名:「パソコンで楽しむ山と地図」 実業之日本社 定価(本体2000円)発行1997年10月15日


高山の秋祭りも終わり、白川郷のどぶろく祭も過ぎ、飛騨や美濃に晩秋の気配がうかがすようになるのはもうすぐです。

-99/9/07-

夏も終わりました。
今年は天候不順で、遠くの山へ出かける気を逸しました。
tombow_ani.gif


先回の続きです。
昨年観た山の映画でとてもユニークな作品を書き忘れました。
イギリス映画「ウェールズの山」(原題訳:丘に登って、山から下りてきたイギリス人)
時は20世紀始め、ウェールズ地方に地図制作にやってきたお役人、かの地でウェールズ最初の山とおぼしき”山”に登ったところ、規定の高さに数フィート足らず、丘と決め込んでしまったから、さあ大変。
村の住民がそれまで山と信じていたのに、よそ者から、あれは丘なんですと言われて村中が大騒ぎ。
それじゃと、村の住民が総出で(教会の神父さんが率先して)岩や石を運んで頂上を押し上げてしまおうというお話。
これは実話だそうですから、大笑い。
主演のヒュー・グラント君があのとぼけた味で好演。お奨めの一品です
日本では山の正確な決まりはないのでしょうか。
町の真中に、なになにさんと呼ばれているのをよく見かけます。
山岳信仰のための山と地理学的な山とは表記がちがうのでしょう。


-99/7/20-

「海の日」に山のことを書いています。
先回は山の本のことを紹介しましたが、お次は山を舞台にした映画のことなどを書きます。
まず最初に浮かぶのは、「天と地の間に」(61)。
自身が登山家でもあるG・レビュファの制作・監督・主演の一本である。もう一本、同じような作品があるが、そちらは未見。
スイスアルプス登山の歴史や実際にアルプスの稜線を歩いているさまが撮られている。
ザイルを使ってのとっさのパートナー墜落防止(山の別側に落ちる?)には、ほんとかいなと笑わせる・ 山を舞台にしたアクション映画なら、「アイガーサンクション」
題名とうりアイガー北壁で実際にロケした、C・イーストウッド主演の冒険スパイもの。
スイスの登山鉄道の駅(どこか忘れた)から、北壁に挑むハリー・キャラハンならぬイーストウッドの活躍ぶりは一見の価値あり。 大人向きの恋愛をからめたサスペンス映画なら、「氷壁の女」
監督はJ・シュレジンジャー、主演はS・コネリー。
50年代の登山の服装がジャケットとは。主演女優がいまいち。若きJ・ビセットかジェニファー・ジョーンズ(終着駅)ならよかった!
「スペンサーの山」「失われた地平線」
どうも古い映画ばかり思い出して、90年代に飛んでみると。
「K2」「生きてこそ」「クリフハンガー」「J・ベルーシのOH絶対絶命(分水嶺)」

-99/7/07-

一ヶ月ぶりに更新します。5号になります。
梅雨もあと一週間ほどであけるでしょう。
梅雨あけは1年でも最も天候が安定するといわれますが、どうでしょう、今年の夏は。
cup-------
先だって本屋さんに入り、山・旅行関係のコーナーで久しぶりに川口邦雄氏の何冊目かの新書版を見かけました。
川口氏との本での出会いは、もう25年前になります。
初めて本格的な山登りに挑戦したのは、氏のガイド本、「八ガ岳」を呼んで、赤岳に登ったときです。
ガイドと地図を読んで、一人で出かけ、赤岳鉱泉小屋に泊まり、翌日頂上に登ったまではよかったのですが、下山口を間違え、とんでもないところへ降りてしまったことを思い出しました。
東の清里に下りるはずが、千曲川の源流をつたい、野辺山の別荘地あたりにたどり着いてしまったのです。
ちなみに、当時の清里はひどく淋しい町でした。それが今では・・・・。
二十歳を過ぎたばかりのころでしたから、しゃにむに沢を降りてしまいましたが、今ではとてもそんな冒険はできないでしょう。
道に迷ったら、自信のある所まで戻れ、谷や沢にはちかづくな、という鉄則を知ったのも氏の本からでした。
「山の生活手帳」「山の道具手帳」(共に山と渓谷社刊・S/51年)はぼくのバイブルだった。
-------
ああ、そういえば、最後に八ガ岳に入ってからもう7,8年になる
高見石小屋やしらびそ小屋がなつかしい。

-99/6/07-
4号を出すようになって、いろいろなしかけもわかるようになりました。
イラストやアイコンも簡単なものはペイントソフトでつくれるようになって、HP作りはコンピューターの総合的な応用なこととわかりました。
あとはセンスの問題でしょうね。こればかりは天性がものを言う。まあ、日ごろ、あちこちのHPをのぞいて、盗むほかないでしょう。


最近、niftyの掲示板でメガピクセルデジカメコダック社製のDC210Zoom(109万画、2倍光学ズーム実売価格53,000円)を23.000円(接続キット付)で買いました。
でさっそく撮ったのですが、思ったほどの効果はありませんでした。
HPに取り込む画像なら、VGAクラスの機種でも画質にさほど不満はないとの記事を読み、ずっと35万画デジカメ(オリンパス社製C-420L)を愛用していました。
大きく載せる画像サイズは500×350クラスですが、35万画でも109万画でも圧縮するとほとんど同じくらいになります。
これって、カメラの撮り方の問題なのでしょうか?
どなたか教えていただければうれしいのですが。

6月ともなればもう低山を登るにはつらい季節になります。
これからは飛騨の下呂、高山、木曾方面まで足を伸ばそうかとおもいます。

-99/5/12-
 
 第2号をこんなに早くだせることができて安堵しています。
 Webページ作成も始めてみると面白いもので、もう次の山行きの予定を考えている始末です。最初は私的なアルバムソフトを作るだけだったのですが、HTMLの楽しさに、あれも試したい、これもといったふうで、他のWebページを覗く毎日です。
 また、ハード面にも興味をわき、この号がでるこるには、スキャナーを購入しているかもしれません。(スキャナーはずいぶん安くなりましたね。1年ちょって前までは。4、5万円するのがザラでした。それが今では、1万円で手に入るご時世になりました。ほんと、隔世の感があります
 この号では、国道41号線沿いの、名古屋から比較的容易にアクセスできる里山を三山、アップしました。どれも御岳が見えるというてんでは、優等生の山々です。

 特に、納古山は近年、いろいろな雑誌に紹介されて、週末ともなると頂上の”小広場”は腰を下ろす場もないほどにぎわっています。パソコン通信と併用されている諸氏なら、Niftyの山のフォーラムではよく話題にあがっていることはご存知だとおもいます
  御殿山はちょっと穴場的存在ですが、ここは三和町の集落の雰囲気がなんと言ってもよいのです。地理的には美濃街道と高山街道の挟まれた小さな盆地です。少し前に一時有名になった、「平成」(”へなり”と読みます。)町がもう少し北に走ったところにあります。
是非、ドライブの帰りにも寄られたらとおもいます。ただし、運転の速度は控えめに  次の米田白山については、ちょつと苦言があります。
この超低山を最初に登ったのは7,8年前だっと思う。国道41号をよく走っているのに、まさかこんなに手軽に一級の展望が望めれる里山の存在など知らなかった。
 南の鉄塔の巡視路を使って登る道のことを書誌で知り、早速車を走らせました。「米田運動場」に車を止め、グランドで野球していた地元の人に登り口を尋ねてもわからなかった。山頂の反射板が見えるからと、やみくもに林道を上がって行きましたが、やがて道は細くなり、しまいには方向が違うほうに歩いているのに気づき、引返しました。
 グランドに戻って、農作業していた人に改めて聞いたところ、やっとそれらしい登り口がわかったことを憶えています。
 そのころは明るい雑木林を通りぬけ、申し訳程度の木の階段があり、展望がちらちらと覗けれる林の中の気持ちのいいハイキング道だった。
 それが2年前からあたり、大規模な造成工事が始まり、半年も過ぎると、かっての雑木林や林の山道がすっかり刈られ、削られてしまっていました。
それから半年後、立派過ぎる舗装道路ができあがり、トイレや休憩舎は言うにおよばず、山肌の赤土を見事なほど露出させ、遊歩道なるものを造ってしまっていた。
 昔を知る者にとっては、いや、もうあきれるばかりの”開発”という名の暴挙と言わざるを得ない。
 おそらく舗装道路はずいぶん昔から計画されていたと想像するが、「森林公園」なるものは後々から追加工事として敢行されたのではないかとかんぐってしまう。下に、公園の立て看板を入れて置きます。
看板  つまり、ここは、先の「岐阜花フェスタ」の”続き”だと説明されています。(ここらあたりの事情は東海地方の方でないとわからないと思いますが。)「花の都ぎふ」と山肌を削るような工事とがどんな関連があるのか、関係者に聞いてみたいものだ。
 数十年後に林が復旧し、森の中の散歩道をという深遠なる計画だと良いほうに考えても、それならそれまではどうでもいいのか、とちゃちの一つでも言いたくなる。
 バブル期の計画か、または失業対策の土木事業か。
 大雨が降って、赤土が流れ、芽の若い木など倒されてしまいかねない。無責任な発言を許してもらえば、こうなったら自然の猛威で早くその結果がみたいものだ。  愛知県の犬山市にも、これに負けないぐらい驚くべき山の破壊があった。これは、次の号で紹介したいと思います。

-99/4/21-
 

ホームページを開こうとしたのは今年(1999)の正月でした。
仕事がらパソコンを再度はじめてもう2年と半年こしますが、いつのまにかキーボードを押さない日はなくなってしまいました。まさか自分からホームページを持つなんて予想だにしませんでした。平日はビデオや映画館ざんまい、週末が晴れていればリュックを車に積んで岐阜、三重、福井へと山歩きしていました。
会社勤めをやめ、自宅で仕事するようになってかえって長期間の休みがとれなくなり(建築設計の下請けと言い訳?)、 毎日鬱憤が積もる月がつづいていました。

  昨年の夏、デジタルカメラ(35万画)の値が三万円を切ったのをしおに思いきって購入し、山歩きの際のリュックに入れるようにしました。
それまでは、ローライのポケットカメラで山行きの写真を撮っていました。(ローライのポケットカメラのレンズはカールツァイス!)
一度の山行きで撮れるのはせいぜい5,6枚でしたが、デジカメになって8Mのスマートメディアで多いときは40枚も写してしまう。
こうなると、画像ソフトで閲覧するだけでは物足りなくなり、自分なりのアルバム制作に突入するのは時間の問題でした。

こんな調子でホームページの制作にかかりましたが、まだ僕のまわりではWebページにかかわっている者などいないし、高価な市販ソフトなど買いたくもないしと、ないないずくしで手探りの 状態でここまできました。これも、この春になって急に仕事が激減したたまものかもしれない。(呑気にいすにすわっている場合ではないが)。
  このWebページの趣旨は表題からもわかっていただけると思いますが、”遠くから眺めた御嶽山”の写真がテーマです。
デジカメが35万画ではそれほどの高画質な写真は撮れませんが、山里から肉眼で見るというコンセプトでは、かえってこれがいいのではないでしょうか。もっとも近々、135万画のデジカメをと、ふところと相談していますので、夏ごろにはもっと明瞭な画像を見てもらえるかもしれません。

 咋今、新聞などのメディアで中高年の登山熱の記事がかまびすしいが、春の連休とか、夏の盆休み、それに秋の紅葉時に有名な高山をめざすばかりが登山ではないと思います。
朝、ちょっと早く起きて、窓からさしこんでくる光をみて、急いで小さなリュックに水筒を押し込んで出かけるのも結構、”風流”ではないでしょうか。(笑。)
まあ、そんな肩肘張るものではないか。一つの山に、百回以上も登りつづけている”猛者”もおられるし、己の足だけが頼りの”趣味”というわけで、これからも暇をつくっては近くの里山を訪れることにしよう。
inserted by FC2 system