COLUMNS聖徳太子と位山仙人 -宮村の昔ばなし.高山市 2023/7/15 -
 岐阜県の県木にもなつているイチイの樹木は飛騨の位山が有名な産地のひとつで、その名の由来については古来からの伝承があります。
 古来、官位にあるものが礼服を着る際、右手に持つ木板が杓(しゃく)です。もとは命令などを書いた紙をそれに貼り付けたといい、つまり備忘用なんですね。一尺(約30センチ)あったことからその名がついたと言われます。『仁徳天皇がイチイの木で杓(しゃく)を作らせ、その見事な出来栄えに感激した事から、当時の最高位の官位を表す「正一位」授けたという逸話からきていると言われています。』
 イチイの木はまた、アララギという別和名があり、ここ位山ふもとの宮村にはそれにまつわる民話があります。それもなんと聖徳太子の幼いころに関する伝承ですから驚いてしまいます。聖徳太子についてのエピソードは数多くありますが、以下のそれは飛騨と切っては切れないひとつです。位山登山を終え、飛騨一ノ宮への官道を下ったさい官道の由来を説明した案内板のそばに、「聖徳太子と位山仙人」という伝承板が立っていました。なかなかお目にかかれないものがたりなので、下にその写真をそのまま載せます。

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宮村の昔ばなし
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