GPSのこと −5月5日/2019年
この初春、ヤフーのオークションで中古のGPSを求めた。ガーミン製オレゴン450です。 5,6年前販売の機種で英語版、お金は送料共で2万を少し切ったほどです。前の持ち主の方がコマンドを日本語化されていて使用には問題がありません。むろん収められている地図は英語表記でしかも大雑把で参考程度しか読めませんが。 カシミール3Dで国土地理院の山地図をカッターしてGPS機にインストールしています。地図はそれなりの枚数がはいりまが、メインメモリーが少ないせいか地図容量が4Mを越えると表示が切れたりします。一泊ほどの山行きまでなら問題ないでしょう。単3乾電池2本で連続6,7時間は作動しますが、念のため予備の電池も持っていきます。機能についてはいまさら言うまでもないことですが、すばらしいの一言です。 当地に着き電源を入れ地図を開くと数分後には自分の位置がわかります。歩き始めると追いかけるようにモニターの矢印が動き進んでる方向がわかります。はじめてのかたなら驚くこと必至でしょう。これなら道の記載がある地図でしたら迷うことはまず無いでしょう。また地図が読めるかたでしたら道の表示の無いところでも見当をつけて進むことができます。もろん間違えても戻ればすむことです。あとは自分の意志と体力の問題です。すでにGPSを使用している方でしたら実践されていますでしょうから、私の驚きは笑止やかもしれません。 齢、すでに60を越え今更ながらこの文明の利器を知り遅れて笑い出すばかりです。今までの山行きで、あのときGPSを持っていればあんな不安など抱かなかったなど、思い出すと10年は時に遅れていたなどと振り返ります。
もっとも機械のことですし中古でもあるのでいきなり作動しなくなるなんて事態が起こるやかもしれません。地図とコンパスは今までどうり持ちますが、コンパスは活躍の場が極端に少なくなるでしょう。少なくとも後5年は保ってもらいたいものです。山歩きに必携とまでは言いませんが、少しでも不安がある山とか、ましてや単独でお初な山を歩くときは心強い味方となります。 わたしはスマートホーンを持ち歩きません。先日、ある里山でトレイルランナーと出合い、彼はスマホの地図アプリで行程を見せてくれました。機能はGPS専用機と変わりありませんが、フリーの地図のためかとても大雑把な地図表記でした。トレイルランナーでしたらあれで充分でしょう。さらに彼は腕に走行距離や高度などがわかる器具を巻いていました。 時代はドンドン便利になっていきます。アクセスがそうです。かってならとても日帰りできなかった山行きが、今では車を利用すれば当たり前のようにそれが可能になりました。それだけ人は自然に無頓着、横暴になりました。けれど歩くことだけは昔も今も変わりません。 自然派岳人を標榜するわたしは今日も電車やバスの時刻表とにらめっこしています。
ーGWのなか自宅でー
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