きょうもパンタロンは老犬オーギュストをお供に狩りに行きます。 朝の十時は町じゅうの男の子はパパやママからビンタを頂戴しているころだし、教会の司祭さまは小鳥たちと体操をしています。 森番のポティロンからうさぎ狩りを禁じられていました。ライオン狩りなら許可しようといわれましたが、ここは南フランスの片田舎、ライオンなんかいるはずもありません。ところが・・・・
ライオンとサイを仲間にしパンタロンはいたずらをします。 それは、パリ行きの列車が通り過ぎるころを見計り、白いヘルメットをかぶったパンタロンは空に何発か鉄砲を射ち、また森番のポティロンは体じゅうに黒い靴ずみを塗りたくり弓をかざして踊りはじめるのです。 乗客たちは驚きまるでアフリカにいるようだと着いたパリで吹聴しました。パリの共和国大統領は偉大な探検家を送りその土地を探検させることにしました。 ラジオや新聞でそのことを知ったパンタロンは、「それなら、いっそのことぼくらを野蛮人に変装しようじゃないか。」 村人は賛成しすぐ村をジャングルのように変えることにしました。村びとたちは黒いペンキを体に塗りクロンボのように裸で歩きまわりますし、司祭さまはウロコに覆われたワニに変装し、村長さんと森番のポティロンは大きなラクダの毛皮をすっぽりかぶります。郵便局員のエミール夫人は駝鳥にすっかり変身してしまいました。そしてパンタロンはクロンボの酋長という役に任命されました。 でも学校や教会は隠すことはできません。そこでクラスで一番できのわるいジョジョ・ラビーシュは発明した新しい爆薬で両方とも吹き飛ばしてしまいます。用意はすっかり整いかの探検家を待つばかりです。 さあ、偉大な探検家が村にやってきました。どうなるでしょう・・・
きょうも村のひとたちは上機嫌でした。 学校では先生は机の上に寝そべっていますし、教室の隅でジョジョはロケットエンジンを完成しました。彼は月へ行く準備をしています。優等生だけが文句を言っています。 共和国主義者の村長さんは村役場の壁を、青、白、赤の三色に塗っています。
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