木曽開田・地蔵峠(1,335m) - 旧飛騨街道、野麦街道は開梱の里・開田をへて峠を越え中山道へ -

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- 開田末川にて -

1御嶽近影
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- お地蔵さまが二体、街道を見守っている -

2地蔵峠


電車
< 交通アクセス >
(往)JR名古屋駅 → 木曽福島駅
(復)JR木曽福島駅→ 名古屋駅
運 賃    
2310+(特)1860円
2310円
bus (往)JR木曽福島駅 → 開田高原口
(復)渡合→ JR木曽福島駅
200円
200円

  <コ−スタイム > 歩行時間:4時間40分
shoseバス停 開田口→(25分)熊野神社→(15分)丸丘馬頭観音→(20分)末川稗田の碑→(10分)旧道入口→(40分)地蔵峠(1,335m)→(15分)御嶽展望地→(60分)唐沢の滝(20分)→(3.5km・45分)二本木の湯→(2.0km・30分)バス停 渡合

 富山県富山市と岐阜県高山市を結ぶ飛騨街道はまた、岐阜県の飛騨地方と木曽谷を結ぶ木曽街道、もしくは野麦街道ともあわせ、一般には旧飛騨街道と呼ばれる。野麦から木曽谷にはいる道に開田があり、地蔵峠を越えると中山道(国道19号線)に出る。今は立派な車路がつづき、歩き越えるひとは好事家以外いない。この峠越え道は冬期は車両通行止めになる。
 立冬まじかな日、開田入口の末川集落を散策し、木曽馬の里からの路と合わせ峠を上るその旧道を歩きました。
 JR木曽福島駅よりバス開田線に乗り、スキー場を過ぎ新地蔵トンネルを出た開田高原入口で降車。末川散策コースは道から外れた林の中を通り、農道に戻ると前方に御嶽を望む。木曽でも大きな熊野神社本殿を詣で、黄色に色づいた境内のシバタカエデを見上げる。ブルーベリー園(土曜閉園)を右にし丸山の丘に上がる。ここに亨保のころ建立された馬頭観音が祭られたお堂があり、実物大の馬像や絵馬が掛けられている。石碑石仏の肩から雄大な御嶽が両翼を広げているさまを一望できた。次いで立派な山門を前にした瑞松寺を経て、末川に架かる橋たもとにある末川稗田の碑に出る。開田水田開発の創始者末川村庄屋中村彦三郎の功績をたたえたものです。
 峠への旧道は車道からはずれ、最初に山道にはいるきっかけがはちとわかりにくい。木曽馬の里からなら容易ですが。旧道は数度車道を横切りだんだん山道らしくなるが、道はそう険しくない。

- 旧飛騨街道 開田末川から地蔵峠を越え渡合まで - 

峠展望舎からの御嶽パノラマ
 紅葉が映える地蔵峠手前に縁結びの木が立っています。かえでの木とたらの木の結合した木ということで里の悲恋話しが伝わっている。入口から峠まで1.4kmです。
峠には二体のお地蔵さまが祀られ街道を見守っています。昔は御嶽が眺望できたそうですが、今は木々越しに乗鞍岳の主峰が見えるだけ。御嶽が展望できる地は峠から600m車道を開田方向へ戻らなければならない。あたりは今が紅葉最盛期な時期でした。短い距離ですが陽を受け黄金色に染まる一瞬です。
展望地には東屋が建ち、緑の原野を眼下に霊峰の稜線が端から端まで見て取れます。朝か夕刻が最も見栄えがするのではないでしょうか。お昼もとっくに過ぎ、まだ先が長い歩きゆえ早々に踵を返す。
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-20分ほどで一廻りできます 車路から-
walk峠から車道を通らず旧道を下る。下草が生えた旧道をくだり終えた後は舗装道をくだり歩くだけです。時折南東方向に中央アルプス駒ヶ岳以北の高峰が顔をのぞかせます。大きく串曲がったカーブを過ぎた処に唐沢の滝(左写真)が見えます。奥まっているため日が届かないのでやや暗し。コース案内によれば滝下まで一廻りできるらしい。三段の流れはそれなりの景観がある。紅葉時より新緑の時期のほうが水量が増して迫力が増すのでは。なお案内板によれば滝入口から旧道がジグザグに上っていると記載されてあった。車道を下ってきたときは全く気づかなかった。まだ麓までだいぶで歩かなければならないのでここも十分な休憩がとれなかった。
秋の日は短し。温泉・二本木の湯へ疲れた足を運ぶ。急ぎ足のおかげで渡合のバス停には予定より十分な時間で着いた。バス・木曽っ子号は定時にやってきてわたしを夕刻の駅へと送ってくれた。家路まで3時間、初冬の峠を越しを想いつつ列車に揺られます。

walk木曽馬の里から西野峠、城山展望台はこちらから

- 11月2日/ 2019年
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