石巻山から神石山 -岩峰の霊山から豊橋自然歩道本線を南下し葦毛湿原へ-

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-坊ヶ峰から多米峠 豊橋自然歩道本線北半分- 

石巻山(358m)山頂にて−左クリックでパノラマ
< 交通アクセス >
電車(往復)名鉄岩倉駅←→名鉄豊橋駅 運賃:1280円
 所要時間:1時間10分
バス<往>名鉄豊橋駅-→石巻登山口  運賃:380円
<返>岩崎葦毛湿原-→名鉄豊橋駅 運賃:390円

< コ−スタイム > 歩行時間:5時間
shoes石巻登山口バス停→(35分)石巻神社鳥居→(25分)石巻山山頂(358m)→(15分)鳥居→(35分)林道から尾根取付→(20分)大知波峠→(40分)多米峠→(35分)神石山(324m)→(15分)普門寺→(15分)普門寺峠→(30分)一息峠→(25分)葦毛湿原入口→(10分)岩崎・葦毛湿原バス停
※参考距離:石巻山神社−5.6km−多米峠−2.5km−普門寺峠(-0.6km普門寺-)−3.0km−葦毛湿原
 電車が三河の豊川にさしかかるころ、車窓東に目をやると、低い連山のなかでぼっこりと抜きんでた山塊をみる。石巻山だ。後に並ぶあまり高低差がない山並みを南北に豊橋自然歩道が走っている。
 豊橋自然歩道本線は、一番北の中山峠から最南端の東山まで距離が16Kmあり、最高所でも標高440mほどで、その他に支線の自然歩道が多数あり、三河の登山愛好者の恰好なグラウンドとなっている。季節や時間によりいろいろなコースがとれる。さらに名古屋から電車・バスの便がよい。
豊橋駅からバスに乗り石巻山登山口で降りる。バス停から特徴ある石巻山にむかって車道を歩く。石巻神社をすぎ「石巻山」の道路案内標識を上にみるところから巡視路が林のなかへつづいている。(※バス停すこし戻って橋を渡ったさきに石巻自然歩道の道標がある)鉄塔に出るところで金田からの『石巻自然歩道』と合流します。一汗かくころ石巻神社の鳥居前に出た。山頂への道は奥ノ院廻りと二手に分かれているが合わさっています。
 「蛇穴」「ダイダラボッチの足跡」とつづき見あげる巨岩をまわり梯子を昇って山塊に立つ。山頂は岩の上ゆえ展望はすこぶる良い。左の高峰は坊ヶ峰、これからゆく尾根から多米峠へと送電線が空を駆けてゆく。本宮山が薄もやに隠れていた。鳥居までもどり舗装林道をゆく。
 切り立った崖下の道がおおきく曲がったところに尾根に取り付く道が上がっている。すぐ幅広い道と化し豊橋自然歩道本線に出る。この広い十字路が大知波峠、また廃寺跡でもある。南(左)へ道をとる。イヌツゲの自生地に挟まれた道は風の流れる音と相まっていささか不気味な感を抱かせ、足を急がせる。赤岩自然歩道への分岐をすぎれば多米(ため)峠は近い。


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 多米峠からは浜名湖方面への展望が開けていた。時節が良ければ富士山が見えるらしい。風除けともなる木々のなかでコーヒータイムとした。
 喉を潤し再びリュックを背にする。心なしか頭の上が明るくなったせいで歩が進む。突然、屋根ほどある巨岩が道をふさいでいるのに驚く。道は岩左下をまわっていた。その「雨やどりの岩」の上に乗っかり行く手を見下ろすと、神石山から船形山、座談山と山並みが続いている。
 一等三角点が鎮座する神石山は山頂というより平地といった感がある。多くの登山者がここで憩っているのは地理的に便利がよいばかりでなく、どこか開放感をもたらしてくれるせいだろう。
 神石山から尾根は二手に分かれるが、少し時間の余裕があるとかんがみて、左の『普門寺・神石山自然歩道』へ下った。すぐ道は二手に別れ右の普門寺へと下る。急坂を下りたところに普門寺があった。立派な本堂と山門があり裏山一帯が自然歩道として開放されている。
クリックで左の画像が拡大します。


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-神石山・舟形山・座談山、右下は葦毛湿原- 

雨やどり岩上から、-左クリックでズーム-


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春の湿原、右は豊橋自然歩道稜線

葦毛湿原にて、-左クリックでズーム-
 山門をくぐり再び自然歩道を普門寺峠へと上る。ぞろぞろと下ってきたのは神石山で休憩していたご老人一行。普門寺峠から本線にもどり二川NHK中継所へ。
 鉄塔が建つ船形山をすぎると道は稜線本線と山腹道とに分かれる。普門寺経由で時間をとったおかげでいささか時間が気になってきたこともあり、ここは山腹道をゆくことにした。
 中継所との合流点から少し下り一息峠までこれば尾根道はおわり後は葦毛湿原へ下る。岩崎自然歩道をまわるかそのまま湿原入り口へ降りるかは時間しだい。湿原の花々を愛でるなら十分下調べして訪れたほうがいいでしょう。わたしのように登山の帰りに寄ったていどでは何も見ていないと同じこと。
 時間をみてひとつバスをやりすごす。船形山から稜線道にあがらなかったことに後悔しきり。入口の湿原案内板をながめながら再度コーヒータイム。
 もうひとつ、湿原入口からバス停への道案内がなく、バス通りまで出てみたがバス停を見つけるのにいささか手間取った。わかってみれば何のことはないが、このあたりに自然保護の意が薄いと感じるのは、自然派アルキニスト登山者の思いすごしだろうか。その分駐車場がやけに広かった。

- 4,3/2010年
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