花無山 - 山の中、行脚の歌人・西行の歌碑が寂しく立つ -

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恵那・国道257号線より、どこが山頂やらか・・

1花無山(701m)
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歌碑の背です、もの悲しい雰囲気でした!

2西行歌碑

< 交通アクセス >
車自宅からえな斎苑まで63km 1時間50分

<コ−スタイム > 歩行時間:2時間40分
「えな斎苑」→(30分)林道・花無山東線→(15分)山頂(701m)→(50分)西行の歌碑への林道口→(20分)歌碑への降口→(5分)西行の歌碑→(40分)「えな斎苑」

<あとがき>
西行の歌碑の文言をネットでしらべたら、
『花なしの 峯に住みける うぐいすの おのれとないて 春を知るらん』でした。
花はいざ知らず、クマやカモシカとは遠目で見ましたよ。
 国道19号線、恵那に入り東に目をやれば小高い山が迫ってきます。花無山です。雅な名が付けられていますが何か謂れがあるのだろうか。恵那から岩村へゆく国道の入りしなに東濃地区の水瓶、阿木川ダムに上がり、左へ山を上ってゆくと葬儀場「えな斎苑」に着く。
 空地に駐車し、簡易舗装の林道を進みます。直ぐ「花無山・西行の歌碑」へむかう分技に出合うがそちらへは返りに寄るとし直進する。杉木立が多く立ち止まる興味も生まれず晩秋の静かな山道を上がってゆくと、山頂を周る「林道・花無山東線」の二股に出ます。山頂へはわずかなので木立の間の適当な草地を直登する。東野生産森林組合の標柱も見え、青いテープが張られていました。
 伐採跡に足をとられつも登り着いたが周りは高い木々に囲まれ何も見えず。三角点も見つけれなかった。早々に辞去し反対側の地道へ下る。地道を北へ進むが暗くなってきたので引っ返し、南へ戻る。ほんのわずかですが樹林の切れ目より恵那山や保古山が望めれた。南東のもう一つの三角点山頂へ向かってみたが地道行き止まりで標柱のみ見つけがっかり。


名とはウラハラに植林の里山 HD
 気を取り直し歌碑を見るべく分技へと戻り、北へ1.2q直進する。続いて案内標柱を見て、左斜面を150m下る。積年のゆえか彫られた文字はほとんど読めず、立てられた日付や由緒も説明がなくただ秋の弱い陽にさらされているばかりでした。中山道・恵那の地にも西行の歌碑があるそうですが、おそらくここは最も寂寥の地に立っているのだろう。
 秋の日は落ちるのが早い。寒々とした山道を戻る足取りは軽くとはいえず西行の漂泊を重ねつつ、今年もあと一月ばかりの山行きでした。



11月24日/2018年
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