下呂富士(中根山)(767.2m) - 名高い温泉町の里山を歩く、JR飛騨高山線推薦 -

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里山(左)と下呂富士(767.2m) -JR下呂駅前より-

1下呂富士
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登山口・文学散歩道より転載

2下呂富士 山歩き案内

< 交通アクセス > 運 賃
電車(往復)名鉄岩倉→ 新鵜沼
(往復)JR鵜沼→ (110分)下呂
400円
1320円

  <コ−スタイム > 歩行時間=3時間10分
JR下呂駅→(40分)湯之島館・登山口→(20分)里山山頂→(20分)650m展望地→(35分)下呂富士(767.2m)→(45分)登山口・文学散歩道→(30分)下呂駅


「忘れなさるな 湯ヶ峰下は こいし温泉 下呂の町
 ・・・」 野口雨情と親しかった湯之島館初代支配人の依頼により作詞された下呂町小唄十四章より
 梅雨の晴れ間をぬって、天下の名泉・下呂の里山を訪れた。JR下呂駅前から富士の名を冠した山容がよく見え、その中を国道41号線のトンネルが貫通している。平日にもかかわらず観光客が賑わう温泉街を抜け、高台に建つ老舗旅館・湯之島館に向かう。途中の温泉寺への急階段を上がれば町が俯瞰できる。
 本館の玄関をすぎ急坂左手の山路に「里山登山口」道標を見る。愛宕神社の小社を通り時計回りに周遊します。緑の木立のなかとても気持ちの良い路です。わずかな登路のすえ山頂に着くが雑木に囲まれ休憩もそこそこにし東へ下る。鞍部に「下呂富士・あと800m」との道標が立ちしばらく緩やかな登りがつづく。緑の木々の隙間から射す陽光が爽やかだ。
標高650mの地点で北の切開きが現れ、飛騨川を眼下に右岸の山々が展望しえる。したたる汗も乾き熱いお茶もうまい。結局ここだけ見晴らしがありました。
 いよいよ山頂まできついジグザグの登行がはじまる。かすかに聞こゆる列車の響きに背を押されるかのように一歩一歩登る。山頂は木立に囲まれた広い平地で焚火の跡も残り、「下呂富士(中根山)」との大名板も賑々しく立ち傍らに三等三角点が埋められていた。登頂記念ノートに目をとおすと通年登られ、地方からの登山者も、また数十回と登り通う地元人もいる。


- 駅から登る、下呂富士 -

下呂といえば、この山でしょう。
 いまひとつ見晴らしが望めればと思いつつ下山にかかる。下山は東ルート(馬搬道コース)をとる。こちらは距離はあるが緩やかな道が明るい森の中を下ってゆく。山頂下の防空監視哨跡はもうその名残は無し。道にどんぐりが散らばっているところを見ると紅葉が望めるやかもしれない。途中、木ベンチが幾ヶ所備えられ飛騨川を樹間にのぞく。お稲荷さんの社に下り赤鳥居をくぐってゆくと登山口に戻った。
 あたりは文学散歩道と称し下呂に縁がある野口雨情などの説明板が林のなかにならぶ。温泉街に戻ると、さすがに夏の日が照りつけ汗をながすため温泉にはいろうとは思えずそのまま駅へ帰った。早春か晩秋なら下山後の温泉目当ての山行きとなりましょうか。

6月25日/ 2019年
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