仏庫裡・寒狭山 - 設楽の名倉盆地と原生林が残る段戸山系の奥深い山 -

Highslide JS
国道257号線、東納庫から

1仏庫裡(ぶくり)
Highslide JS
県道33号線 寒狭川ぞいの宇連から

2寒狭山(さぶさやま)

< 交通アクセス >
car自宅から、町道仏庫裡登山口まで走行距離 115q、3時間 寒狭川橋 8km、15分

<コ−スタイム >
<仏庫裡> 歩行時間:50分
shose登山口→(15分)山頂(1,071m)→(5分)林道段戸208号線→(30分)登山口
<寒狭山> 歩行時間:3時間
shose養魚場橋駐車→(50分)鎖架け空地→(15分)登山口→(30分)最初のピーク→(20分)山頂(945m)
下山→(35分)登山口→(30分)養魚場橋駐車


 設楽町の気になっていた仏庫裡寒狭山を訪れます。ともに林業の山ですから道はあります。恵那より国道257号線を南進し城下町岩村、稲武をへて名倉川を右に左にみ東納庫(ひがしなぐら)から段戸湖へ通じる町道へ入る。立派な車道で「段戸(きららの森)へ」の大看板が建ててあります。ニキロ弱の勾配坂道を三叉路まで上がる。
 「仏庫裡登山口」の名板をみ、右折しこれまたしつかりした舗装道をハンドルを右に左にきりながら上がってゆくと明るい伐採地に出てしまった。さらに道は伸びている。少し戻り山側に「われらの山・登山口」道標を見つけ、軽四しか停めれそうもない傍らに駐車し森へ入る。
 低い笹道のなかを進むと見事に成長した明るい緑の樹林を見る。森の妖精でも出会えそうな雰囲気です。三等三角点のある山頂へはわずかな歩みです。緑に囲まれたなかで赤いポールが妙に気にかかる。
 休憩もそこそこにし北への切開きを下ると広い作業道に出た。この作業道が「林道段戸208号線」とは後で知る。あたりは自然の園地を思わす趣きがし、木々越しに愛知の屋根をみる。車道に降りて駐車地へ戻るが、もう植林の山は木々の生育を迎えまったく展望はなかった。町道へ戻る途中で「林道段戸208号線」を見つけるが、ここは数台の車を停めれる余地があった。
 昼をすぎもうひとつの山、寒狭山へ急ぐ。先の三叉路を直進し県道33号線に合流し清流・寒狭川沿いに走る。川沿いに点在する民家前からゆくてに寒狭山を見上げる。まだあんな高みへとはちょっと不安がよぎる。対岸の養魚場へ渡る橋から道は作業道となるゆえ車を停める。
『かっては豊かな原生林でおおわれた段戸の峰々』のなか、浅い轍と草付き砂利の道は植林のための作業道ゆえ敬意を表して歩きます。

仏庫裡と寒狭山

< あとがき >
 名倉盆地のもうひとつの山、大野山は頭上を送電線が走っているが麓からでは分かりづらい。大蔵寺からくねった町道を上がってゆくとしごく立派な車道に出た。すこし北上すると小さな「大野山登山口」道標を右草木に見つけたが、停める処無し。フロントグラスに水滴が落ちてきたのを潮に山行を止め急いで帰宅の運転となった。
 すぐ先に東海自然歩道が横切っている。愛知県コース踏破を目標に稲沢の高中年三人一行が中食をとっていた。今晩は田口で泊まると言われたが軽装な身で今朝はどこから歩かれたのだろう。鎖が架けられた広地あたりから明るい林道と移り、緑の木々越しに東海自然歩道難所の高山が垣間見れる。広地から一キロで「ニッセイ設楽の森」看板を見てその先に登山口の道標を見つける。
 心配していた道は「寒狭山登山道」なる木板も幾本か立てられ赤リボンもつけられ一人でも安心できる登高で、伐採も見られよく人の手がはいっている様子でした。最初の頂きはかって共同アンテナが施設されていたそうですが今はありません。山頂ははっきりと見えませんが弓なりに右へ屈折している稜線はみてとれます。ここから境界を示す白い鉄杭が続いています。道を確かめ稜線の鞍部へ下る。次いでまた小さなピークを上り視界が利かない稜線を登りつめると狭く刈られた山頂に着く。なおも境界道は続いています。
 緑に囲まれた二等三角点を前に忘れていたお昼をとる。時刻をみてもう一山登れそうだと期待をいだき早々に下山する。
 前ピークを下ったところで同齢と思しき登山者に道を譲られた。こんな寂山でも好事家はいるもんだと妙に頬をほころばす。広地にかの御仁の赤い一宮ナンバーの乗用車が停まっていた。


- 6月10日/2017年
home-01.gif
ホームに戻る
inserted by FC2 system