坊ヶ峰 - 中山峠から本坂峠へ、豊橋自然歩道北部の樹林の稜線をゆく -

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 '10年の石巻山からはじまり豊橋自然歩道を電車・バスに乗って歩いてきた。この北部の中山峠から南進し旧姫街道の峠、本坂峠への稜線道は本坂峠以南と比べあまり特筆するような山道ではありません。
 中山峠近くに豊橋の名木、モミの大樹を見に上がる愛好家ぐらいでしょうか。短いアップダウンの稜線道はほとんどが樹林のなかで、時おり木々の開けた地から浜名湖を見えたり、行手の山姿が隙間からのぞかせるぐらいです。最高所である坊ヶ峰はどんな地であろうか、ちょっとの期待をいだき歩きました。
 石巻萩平町の西郷小学校前でバスを下車し、中山自然歩道の道標を確かめ柿畑がつづく車道を東進します。赤い鳥居の日吉神社をすぎ道の分岐に立つ道標に導かれ、やがて車停めゲートがかかった山道へと入ります。下草が茂ったなか細いしっかりした適度な斜度の山道を峠まで登りつめます。途中稜線道へ直に上がるみちがありました。中山峠からさらに北へ東名高速上の宇利峠へと道はつづいています。
 静かな峠を後にしモミの大樹をみあげ、時おりみる県境柱に目を落としながら緩やかな自然歩道をハル鳥のカッコウの鳴き声を頭上に聞き進む。鉄塔をくぐると唯一見晴らしが望めた地から浜名湖奥の猪鼻湖が春霞みのなか光ってみえた。そしてこの稜線道で一番つらい急坂にさしかかる。ひと登りしたところが三等三角点(444m)のある小さなピークです。

< 交通アクセス >
電車(往・復)名鉄岩倉駅 ←→ 名鉄豊橋駅    運賃:1310円
bus豊橋駅AM10:05 → 西郷小学校前AM10:40 運賃:600円
嵩山PM15:22(最終) → 豊橋駅PM15:55着  運賃:580円


<コ−スタイム > 歩行時間:4時間
shoesバス停西郷小学校前→(40分)ゲート口→(45分)中山峠(350m)→(60分)三等三角点(444)m→(50分)坊ヶ峰三等三角点(446m)→(10分)本坂峠(328m)→(20分)車道出合(15分)→ バス停嵩山 中山峠−4.0km−本坂峠


- 本坂峠 -
 後ろから軽装の登山者、トレイルランナーに追い越された。道は大きく左へ曲り(※送電線用道あり注意)アップダウンを繰り返す。下り坂で坊ヶ峰らしき峰が見える。地図で見ればさほど苦しきほどの道程でないと思えたが、変化の少ない樹林のなかの道はいささか足に疲れを覚えた。そしておしまいの上りを登りきれば三等三角点が埋められた坊ヶ峰ピークに着く。低い木々に囲まれあたりに何も見えず。すぐ下にしめ縄がかかった小屋が建つ。本坂峠上の頭浅間神社ほどの賑々しさはないが案外な敷地が低い石垣で囲まれ、謂れのひとつでもありそうな社でした。参道のような急坂をズンズンと下り本坂峠に降り立った。
 ここは『東海の見付または浜松から気賀・三ヶ日の湖北岸を通り、豊川・御油までの東海道脇往還した姫街道』であり本坂峠は正式名「本坂通り」といわれる。三ヶ日へ下るハイカーらと分かれ、こちらは旧姫街道を西へ、予定していた浅間神社へは向かわず嵩山(すせ)へ下る。
 先年のぞけなかった蛇穴をおとずれる予定でしたが嵩山からの最終バスに乗り逸すのをおそれ、山道から旧車道を左にまがり本坂トンネル口まで足を急がせた。(右へちょっと下に嵩山への道標有り)浅間神社の石階段前をすぎたあたりから駆け足ぎみになっていた。バス停はトンネル近くです。嵩山蛇穴はバス停近くからも行けます。
 バスが上ってきたのはこちらがバス停に着くまもなくでした。思いのほか時間がかかった豊橋自然歩道北部の歩きでしたが、これで中山峠から二川までの自然歩道本線を電車・バスを使い自然歩行でき、充足した気分でバス車窓より緑の山々をあとにした。

yama豊橋自然歩道本線紀行 −電車バスを利用して
2010年 石巻山から多米峠、神石山、普門寺、葦毛湿原へ
2013年 赤岩寺から大知波峠、富士見岩、本坂峠へ
2016年 葦毛湿原から二川TV中継塔、東山、JR二川駅へ

- 4月30日/2017年
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