旧美女峠
- 飛騨から江戸へ、野麦街道へ至る道 -
- 一夜でもすごしたい処だ -
旧美女峠
- 4月下旬が一番の見頃でしょう -
美女ヶ池のみずばしょう
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交通アクセス
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(往)岩倉駅 → JR乗換・鵜沼→ 飛騨高山駅
(復)同上・特急自由席
運賃
2670円
4500円
(復)小谷八幡神社→ 飛騨高山駅
(※高山駅から厚生病院へは運行時間上、不可)
600円
(往)飛騨高山駅→ 了心寺
2130円
<コ−スタイム >
歩行時間:3時間40分
了心寺→(40分)関屋跡→(45分)旧美女峠・茶接待所(910m)→(20分)比丘尼屋敷跡・最高所(984.9m)→(20分)展望処→(20分)神力不動尊→(30分)美女ヶ池→(45分)小谷八幡神社バス停
2012年10月 旧高山駅からバスで乗鞍へ
三時間余り列車に揺られ飛騨高山に着くや驚いた、なんと駅が驚くほどモダーンな駅舎に建て替えられていた。(
平成
28
年
12
月竣工
)何か違うなー、と思いながらも駅前からタクシーに乗り高山厚生病院先の山口町了心寺へ。
※バスアクセス
『飛騨から野麦峠を越えて江戸へ通ずるこの街道』はここ山口から始まる。この先、美女峠を越えるまで車も通らぬ旧街道の雰囲気が残っていて四季の眺望も優れているとの声も聞き、またちょっと時期が遅れたが、下った地の美女ヶ池のみずばしょうを期待し歩こう。
寺前の高札場より坂道が上がっている。(
案内板あり
)はしば橋を渡り直ぐ右の小路に入る。柵が切れた処から坂を上がり農道の地蔵さんを見送りさらに上がると梅村用水に出る。関屋橋をすぎ関屋跡(番屋)からいよいよ山道に入る。スギ林のなか明るいつづら折り路を上がる。木々越しに見えるのは加賀白山。
雨乞平からほどなく
旧美女峠
に着く。ここが
茶接待所
でちょうどお昼時。林に囲まれた静寂な広地には東屋が設置されている。水場があったら一夜をすごしたい処だ。傍らに仏に帰依した八百比丘尼が残した遺物と伝えられる「南無阿弥陀仏の石」があるが、板塀で囲われ見えず。トイレも使用不可。
峠を越えると一世紀前には湿地ではと想像しうる草地が西面に広がっている。かの比丘尼が餅商いしていたという餅売場、そして
比丘尼屋敷跡
とつづきこの街道、最高所とへと進む。
- 旧江戸街道、美女峠 -
旧美女峠からのパノラマ
路はいつの間にか地道となり開けた東面の木々の切れ目から待望の展望が得られ、ちょうど道下が大きく崩れた処から一番のパノラマが広がっていた。飛騨の笠ヶ岳より穂高連峰、奥に槍の尖りも確認でき、残雪豊かな乗鞍岳が輝いていた。崩れが気になり落ちつかないのが残念。山側に登ったならもっと広く眺望得られるやかも。ちょっと下った先から木々越しに御岳も摩利支天岳を前に峰を重ねている。
分技を右へ下ると道の傍らに
立派な御堂
が建てられて、「神力不動尊」と。商売人が喜びそうな言われが書いてある。(
大正十年建立
)ドンドン下ってもう一度霊峰を遠望して今の美女峠に出る。「旧江戸街道入口」なる大きな石柱が立ち朝日村見座に入る。
-高山より野麦峠に通じる江戸街道は、江戸まで四三次八五里(約337km)です。
この街道は金森長近が道普請して本道往還道としたと知られている。-
冬季間通行止のゲートを通れば
美女ヶ池
が目のまえだ。入りしなに水芭蕉の池があり木道が一周している。いささか時期が過ぎ葉が大きくなりすぎた水芭蕉群だが、手が入れられたわりに壮観さが感じられる。GWが過ぎた池には釣り人が2,3人、家族連れがちらほらな程度で静かでした。木デッキ上から乗鞍岳や先年登った日ノ観ヶ岳(1105m)が顔を出している。ここから朝日・道の駅へゆくのが街道ですが、帰りのバスの便を考え近道を探りながら草道をたどり車道へ下った。(後でわかったのですが車道を南下したほうが早いです。)
国道361線に降り急いで
小谷八幡神社
へ走る。乗り遅れると久々野まで7キロ余り歩かなければならない。バス到着十分前にバス停に着き、残雪の乗鞍をバックに走って来るバスに手を挙げた。帰りの列車は特急に乗った。美濃太田まで一時間半でした。
今回は往きにタクシーを利用しなければならなかったが、これからこんな山行きが多々おきてくるだろう。
日ノ観ヶ岳
(1105m)はこちらから。
- 5月8日/ 2019年
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