'20 百々ヶ峰・東峰(417.9m) - 岐阜市街地・長良川右岸に横たわる重量感ある里山 -

早春、今年の百々ヶ峰ゆきは福富トンネル上の送電線巡視路を歩き東峰北の東海自然歩道へと登ります。全路歩きやすい道と決めてかかり自宅を遅く九時に出ましたが、どうなりましたかや。 　名鉄新岐阜駅前から茜部三田洞線に乗り三田洞自動車学校で下車、教習場脇の道を進み19年前に上がった巡視路の道を探します。鉄塔を見上げ巡視路案内板(北岐阜月丘線)を確認しジグザグ道を登る。春本番と言わんばかりな陽気でたちまちジャケット脱いでの登行となり、北の源太峰に通ずる稜線に上がればあとは足が進む。 トンネル上の鉄塔で正午を迎え白銀の御嶽や乗鞍と対面。百々ヶ峰東峰でランチと考え先を急ぐ。次いで岩肌を登りきり岩上に出た。ここからの展望はほぼ全方位に開けこのあたりの山系では最上クラスと言えます。加賀白山の荘厳さは特筆モノだ。山上に木材が積まれているところをみるとベンチでもこしらえるのだろうか。立ち去り難く思うがまだ先が長い。 　小さな祠を左にみて尾根道が二手に分かれる。前は右へ下り珠泉院へ降りたがこのまま尾根を進む。三田洞から東の岩井に下る舗装道に降り引き続き巡視路をたどる。つぎに石の鳥居が立つ横断路に出る。舗装道ができる前はここを行き交いしたのだろう。岩井の天神社から自然歩道へ上る道が本筋ですがなおも巡視路がつづきすぐ鉄塔下に出る。この先はかすかな踏み跡が伺えるぐらいで逡巡するところだ。古いテープが見えたのを機に直登することに。

- 鉄塔より 、中央が東峰(417.9m)- 百々ヶ峰 - 福富トンネル上の岩テラスから - 白 山 < 交通アクセス > (往復)名鉄岩倉駅 ←→ 新岐阜駅　　　　680円 (往)新岐阜�C番線 → 三田洞自動車学校　330円 (復)下岩坂 → 新岐阜駅　　　　　　　　220円 <コ−スタイム > 歩行時間:4時間20分 バス停 三田洞自動車学校→（15分)巡視路取付→ (25分)源太峰分技→（40分)福富トンネル上展望峰→（15分)舗装路→（15分)鳥居(直登) →（55分)東海自然歩道→（20分)百々ヶ峰・東峰(417.9m)→（25分)西峰→（35分)諏訪神社→（15分)バス停 下岩崎 2001年 源太峰（如来ヶ岳）

- 北の福富トンネルから東峰・西峰と周遊 -（ラストにGPS地図有り） 福富トンネル鉄塔付近から遠望

ところがこれが予想以上につらい登高になってしまった。斜度もさることながら地が滑りやすく木や枝をつかみながらの登りは伸び切った足首を心配しつつ心臓がぱくぱくし立ち止まること幾度か。谷を望みつつ斜面を横断し垂直気味な崖をあがり高みへ上がる。一呼吸も二呼吸もしたのちさらに急登がつづく。やっとこさ山上が望めたときは、わずか二百ｍばかりの高低差にこれほど労がかかるとは思いもしなく、一期一会ものな登高と思いしりました。わたしのような初老な者には全くお勧めしません。 　東海自然歩道から百々ヶ峰東峰へ上り、下山はバスのことを考え西峰へ走り下岩崎の諏訪神社へと急いで駆け下る。駅前でバスから降りたとき日は落ちんばかりでした。