わが町-その.1

写真集・岩倉

いま、わたしの手に一冊の本があります。

岩倉市郷土研究会編「明治・大正・昭和 岩倉平成2年発行

父が、亡くなる数年前に購入した写真集です。
掲載の写真は、明治から昭和の戦後までの職業写真家や写真愛好家が撮った岩倉の風景、行事、歴史などが主です。

岩倉市は、名古屋から北に十数キロいった人口47,000人有余の町です。
東西3キロ、南北5キロの小さな小都市で、織物産業の一宮市と名古屋空港のある小牧市に挟まれた、あまり目立たない場所にあります。
大きな工場は数えるしか見当たらず、住民の多くは名古屋を始め近郊の都市へ通勤しています。 それは町制からずっと変わらず、昭和46年12月、県下29番目の市になってからは、名古屋のベッドタウンとしてますますその度合いは増していきます。

「写真集」には、戦国城下町跡や、町を南北に流れる五条川の昭和初期から戦後まもないころの景観が数枚載せられている。
現在の市街地に住む市民の目には、タイムスリップしたかのような錯覚を抱かさせるそれらは、それでも30年ほど前にすぎないのである。
かっての町役場のまわりは田園が広がり、洋風建物など数えるほどしかなかった。
五条川ひとつをとっても、両側の堤防は自然の雑草に覆われ、犬山市の入鹿池から流れる水は一年中変わらぬ水位を保っていたと記憶している。プールなぞなかったころ、夏休みはこの五条川がかっこうの遊び場だった。
(余談だが、そのころも川での溺れ事故はあったとおもうが、大人達はあまり気にしなかった。)
川の護岸工事はそれらを一変させてしまったが、側道沿いに植えられた桜の並木はかっての自然の代替えとまではいかないが、もしそれがなかったならばと考えるとぞっとします。(2000/11/26)


話はかわって、2000年秋、この岩倉に電子モールが発足しました。
その名も、

岩倉コミュニティビジネス.COM

今、岩倉市の「やる気のあるお店」の経営者が中心となって、商業の活性化と魅力ある街作りをしようとしています。
一般の方の参加も大歓迎する会となっています。

会の代表役的存在であられる「ベルナーランド」さんは登山用品・カヌー用品のお店を営業されています。
21世紀を迎えて、古くからの商店や新しいお店屋さんらがどんな活躍されるか、大いに楽しみです


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