高沢山から本城山 - ��澤観音古道より市境尾根、そして中世の砦跡へ -

本堂より見坂峠まで石仏がつづく ��澤観音古道 夕暮れの小野庚申堂より 本城山 < 交通アクセス > 自宅より藤谷��澤観音古道まで37km　70分 <コ−スタイム > 歩行時間:3時間55分 ��澤観音古道口→（40分)仁王門→（10分)本堂→（25分)高沢山(354m)→（15分)眺望地→（20分)古道分岐→（25分)大仏(434m)→（25分)八神分岐→（20分)本城山(420m)→（10分)藤谷・白山神社下山口→（25分)白山神社→（15分)古道口 <��澤観音> 美濃西国三十三観音第一番札所の��澤観音日龍峰寺(にちりゅうぶじ）は『本堂が京都の清水寺本堂に似た舞台造り（懸崖造）である』と喧伝され、境内には仁王門・多宝塔・鐘楼などが建つ伽藍です。

十数年ぶりに関市の高沢山と本城山を訪れる。今回は里から古道をたどり観音寺へそして美濃の見坂峠へ通じる��澤古道より三角点がある大仏(おおぼとけ)に登り、次いで中世の古城跡・本城山へと足を伸ばす。 　神野地区の藤谷まで車で入り駐車場所を決めかねていると、畑仕事されていた御主人から��澤観音への入口を教えていただいた。農道脇に��澤古道の案内板が幟と石仏の傍らに立っていた。ひんやりした林のなかの古道を上がり小さな峠を下ると寺への車道におりる。高沢山を前に数百ｍ歩けば仁王門前に出た。 　門をくぐりまっすぐ石段を上がり本堂に上がる。高沢山へは本堂裏の龍神の池（干やがっています）の十字路から登ります。ちなみに直進は��澤古道、左へ上がると展望台から藤谷へ下る遊歩道です。木段が尾根伝いに続いている。どこが山頂かわかりませんが大岩あたりから東が望めれるだけで気がつけば古道に降りてしまつた。 　雑林のなか木漏れ陽がもれる古道にはこの先峠まで石仏が迎えてくれる。途中の見晴らしの場にてちょうど正午。鳩吹山から継鹿尾山、坂祝の勝山から各務原アルプスの山々が陽に照らされてます。上がりも下がりも少なく気分良く進んでゆくと、突然木々の切れ目があらわれまるであつらえたかのように雪をいただいた御嶽とご対面。（結局北の展望はここだけでした）直ぐ先が大仏への分岐です。 　古道と分かれ細い尾根を登る。小仏なる名板を見てさらに登り詰めると反射板が建つフェンスに着く。残念ながら大仏の三角点はフェンスのなか。以前はフェンス回りの木々が切り開かれて北の展望もありかっこうな休み場所でもあったが。

- ��沢観音古道から本城山へ - 2003年3月 ��沢観音から大仏 2004年11月 八神より本城山、小野コース下山

本城山への”縦走路”はけしてわかり易い道ではない。境界を印す黄色のポールと本城山麓に住む篤志家が付けられたCD板の標識が案内してくれます。茫洋とした雑林を進む時は特に注意を要する。藤谷の白山神社へ下る新しい木表示板を左に見てついで八神から上がる登山道との十字路に出る。賑やかな案内板が挿してある。北の桶ケ洞へ下る道は未整備とのこと。いささかしんどい急登がつづき案内板に後押しされ巨石が鎮座する山頂に到達。さすがに中世の砦跡と目されるとうりすこぶる展望が良い。日が陰る前に下ろう。 　小野コース・白木野へ下るつもりでしたが大回りとなるゆえ藤谷下山道をとる。新しい木表示板がそうさせたのだろう。下り始めこそいい道でしたが勢い込んで小尾根を下ってしまった。誤りに気づき上がり戻って道を探し諦めかけたとき木に掛けられた標識を見つける。見つからなかったなら稜線まで戻って八神コースを下っていたかも。道はジグザグに東へ折れてゆく。古い作業小屋を通り越し倒木や滑りやすい小岩のぬって下る道は、はじめてなら下りに使う道ではない。白山神社が見えるまで一枚の写真も撮れなかった。 　神社を後に林道から振りむくと黄色に輝く大仏が「良かったね！」とさも言わんばかりに堂々と立っていた。八神からの本城山、小野庚申堂からの本城山を撮り夕暮れの帰宅ドライブを急いだ。