金幣社神渕神社 天王山 -山里に本格的な春をよぶ、七宗最大のお祭りに歓喜-

 七宗町神渕にある金幣社神渕(きんぺいしゃかぶち)神社の天王祭りは、四月の第二日曜に行われる。神社のある山を地元では天王山(てんのうやま)と呼び、ふもとから山頂の神社まで天王山林道という参道を数体の道祖神が案内してくれる。
 先年この祭りを見たさに車で神社駐車場まで上ったさい、あまりな車の多さに驚き今回は歩いて登ることにした。天王山林道を歩くのもいいですが、葛屋から尾根を上る道があると仄聞しその道をたどることにする。村の消防団の若者が車の整理をしている林道入口を避け、下って葛屋で車を駐車した。
 葛神社の社殿から上る小道があるとのことでしたので、あたりの写真を撮っていると右に少し離れた松雲山示現寺のお墓場に村人の姿を見つけた。大声をかけると彼らも神社へむかうとのこと。こちらも急いで後を追うことにした。ほんの少し後追いだったがすでに先をゆく村びとの姿を見失ってしまった。半ばまで道は明瞭でしたがだんだん踏み跡はあやしくなりついにはただ高みへ登るはめとなるが、ひょいと祭りを見に行く村人の列がつづく林道に出ます。
 神社まで三体の道祖神をみた。また神社すこし手前に一文字の大きさが約2m角の磨崖文字が刻まれた大きな一枚岩を見あげる。『御佩郷(みはぎごう)』と書かれているそうですが、梵字ですから読めるものではない。
 すでに神社境内では祭りの神事が執り行われ、村びとらはいま遅しと言わんばかりに祭りの呼び物を待っている。
 祭りの内容は下記のページでご覧ください。
葛屋から
神渕・天王山 -葛屋・葛神社前から 

< 交通アクセス >
car国道41号線から七宗町にはいり、飛騨街道を北上します。神渕川にそそぐ葉津川沿いの道を右折し、300mも走ると左手に古刹・龍門寺がみえます。その先、天王山林道に石柱がたっています。
<参 考>
yubi神渕の世界へどうぞ
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-納古山がみえます- 

3葛屋集落
山道
-初めはこんな調子だが・・- 

2山道
松雲山
-寺の右裏から登ります- 

2松雲山示現寺
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-天王山、甚五郎の龍伝説がある山門から- 

6龍門寺から神渕天王山
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-境内を暴れまわる黒獅子- 

5天王祭のハイライト
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-御佩郷(みはぎごう)- 

4磨崖文字の一枚岩

slide天王祭りハイライトシーンのスライドは『山のコラム -2011年-』に転載。
 祭りの休憩中に山の西へ上る道を見つけ、たどってゆくと黄色の鉄塔巡視路案内板を見つけた。また社殿奥から急坂を登りつめると大岩のもとに小さな祠がありもうすこし登れば山を越えそうな感じでしたが、これ以上土足で上るのがはばかれるのできびすをかえすことにした。
 そうこうするうちに祭りのクライマックスは終え、黒獅子は社殿へ帰り、子供らの神楽も終えようとしていた。
 帰りは下の葛神社への下り道がわからないので林道を下ることにした。車までもどると、その葛神社からたった今降りてきた村人と出あったので道の様子をうかがった。やはり道は昔ほど歩く人が少ないのでだいぶ苦労し、登りと下りを違えたと照れながら話された。
 茶畑から天王山を見上げ、この静かな山里に春が訪れた一日でした。おしまい。
yubi天王祭りの内容はこちらをみてください
- 4,12/2009年
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